いやぁ金銀のスペースワールド版流出もつい最近のような気がするってのに…ゲーフリ的には大丈夫なんでしょうか。
なんでも初代ポケモンの開発資料を集めている海外の有志の元に、「初代のプロトタイプ版を持っている」という匿名の人物からのコンタクトがあったとか。
そこには没ポケモンの後ろ姿や謎のトレーナーがいたりなんだりしたんだそうです。
helixchamber.com
↑でその画像や一部データが公開されているので、ガバガバ翻訳しつつ面白そうなものを紹介してみましょうか。
本物かどうかはぶっちゃけ怪しいんですが、とりあえず本物であるという前提で話します。
因みに、よく指摘されるポイントと反論
・「ミュウは完成ギリギリで追加されたからプロト版にいるはずない」→製品版も含めて整理したポケモン一覧なので、乗っているのが全部入っていたわけではない?
・「マップチップが青版だから外人の自作(海外では青が初代として売られた)」→送られてきたデータは不完全だったので、青ベースのハックロムで再現した?
色々説明はされてるんですが、英語なんでちゃんと理解できてるか怪しいです。
タイトル画面
没タイトルロゴその1。まだタイトルがカプセルモンスターだった頃のもの。
同一と思われるものが、『ゲームフリーク―遊びの世界標準を塗り替えるクリエイティブ集団』という本に載っているようです。
ゲームフリーク―遊びの世界標準を塗り替えるクリエイティブ集団
- 作者: とみさわ昭仁
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
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こちらのサイトで確認できます。arukuukura.xxxxxxxx.jp
その2。ポケットモンスターに変更されてます。ポケモンはサイドンの原型でしょうか。
これもゲームフリークの内部資料『怪獣図鑑』の表紙に同一らしきものが載ってるようですが…情報が少なすぎて、結局公開元と同じサイトくらいしかヒットしないという。
ポケモンの後ろ姿
入手できたのは後ろ姿と内部データでの番号(図鑑の番号とは別)だけだったそうで、対応する場所に後ろ姿を置いてみたものらしいです。
名前と姿が判明していたポケモン
新たに判明した中で最初の一匹は、内部番号や姿から「ギャオーン」だと推測されてます。
名前と、前から見た姿は『ポケモンをつくった男 田尻智』P122、123に載ってます。
ポケモンをつくった男 田尻智 (小学館版学習まんがスペシャル)
- 作者: 宮本茂,菊田洋之,田中顕
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2018/05/16
- メディア: 単行本
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ネットでもわりかし知名度が高いから、「ポケモン ギャオーン」とかでググればすぐ出てくる。
三段目真ん中あたりの風船みたいなのは「バルンダ」。
コイツも『つくった男』で名前と、おそらくコイツだろうという姿は判明していた。
そちらでの姿は白い色をしてるけど、(A)ってついてるからデザイン案が2パターンあったのかもしれない。
鹿のようなポケモン。後のオドシシの原型では?とも。
名前も前から見た姿も『つくった男』で判明していた。
同じく『つくった男』で名前と姿が判明したポケモン。
ギョロ目のトカゲのようなデザイン。
『つくった男』で名前と姿が判明したポケモン。
サボテンのポケモンで、サボネア・ノクタスの原型?
『つくった男』で名前と姿が判明したポケモン。
ノコギリザメのポケモンで、サメハダーの原型?
姿のみ判明していたポケモン
『つくった男』で姿のみ判明したポケモン。ただし見切れていて全体像は分からない。
象のポケモンなのでゴマゾウ・ドンファンの原型?
名前のみ判明していたポケモン
バルンダの2つ右。雪男のようなデザイン。
ブーバーとエレブーに挟まれてることからも、セットとなる氷タイプのポケモンだった可能性が高いです。
ウルトラマンの怪獣「ウー」にも似てるので、『つくった男』で名前のみ判明していた「ブー」ではと言われている。
前から見た姿は不明。
巻貝?イカ?のポケモン。姿は似ているけどデータ上では進化系ではないらしい。
『つくった男』でヤドカリ臭とコメントされてた「ファンガス」かも?
完全に正体不明のポケモン
三進化のはスペースワールド版金銀のクルス系列に似てる…?
口がデカいやつはギャオーンの進化前かも。
一番下のはカメールとは別の、カメックスの進化前かもと推測されてます。
名前も前からの姿も不明。
その他
ニドリーノ、というかニドラン♂の進化系候補?
ニドラン♂をそのまま大きくしたような後ろ姿をしてます。
下のコダック系候補と合わせて、名前は「コバット」と推測されてます。
本来はコバット→ズバット→ゴルバットの流れだったのではないかと。
スペースワールド版金銀にもいた、ロコンの進化前「ミコン」かな?
コダックとゴルダックの中間?
コダック→ズダック→ゴルダック。
SW版金銀にいたニャースの進化前「コーニャ」?
ただし、金銀のほうは耳が白かったり巻しっぽだったりデザインには差異があります。
本体は三つくっついてるけど磁石は二つしかない中間体、でしょうか。
おなかに赤ちゃんを抱えた、ガラガラとガルーラを足したようなポケモン。
一部では「カラカラの進化系は元々ガルーラだったのでは?」と噂されてましたが…。
SW版金銀にいたトサキントの進化前「ギョピン」?
SW版金銀にいた「コトラ」「ライトラ」?
最終進化系は金銀にもいなかったので名前も不明。
SW版金銀にいたポニータの進化前「プチコーン」?
ライチュウの進化先として設定されていたので、噂の「ゴロチュウ」では?と推測されてます。
それにしてはあんまり似てないけど…。
内部配置がゼニガメ→ヒトカゲ→カメール→リザード→リザードンときてコイツなので、カメールの進化系と推測されてます。
言われてみるとカメールとカメックスってそんなに似てないんですよね。
特徴的な渦のようなしっぽがなくなってしまいますし。
別の進化系が用意されててもおかしくないかも?
トレーナー
上の段が初期も初期のもの、中段が中期のもので、下段は製品版のものです。
特に気になるのはロボットみたいなトレーナーと、途中まで位置が違うカツラ。
ジャック、もしくは新宿ジャックという名前らしいトレーナー。
見るからにロボだこれー!(ガビーン)って見た目。
新宿は製品版でいうヤマブキシティのことでしょうか?
製品版では見た目はジプシージャグラー、中身はつりびとという没トレーナーになってます。
一般トレーナーだったらしいしょうぼうし。
炎タイプと水タイプどちらの使い手だったのか。
かじばどろぼうと合わせて、火災が起こるイベントでも予定されてたんでしょうか?
見た目は製品版のカツラですが、データの位置は初代ファンの間では有名な「シルフのチーフ」。
元々はシルフのチーフだったんですね。
シバの位置にいるなんか偉そうな子供トレーナー。名前はユウジロウらしい。
1人目のジムリーダーとして用意されていて、右のデザインは杉森さんのTwitterで公表されてました。
@frandre_owen 1番はこんなキャラでしたね…まあラフ段階ですから pic.twitter.com/oxQjtRekXF
— 杉森 建 (@SUPER_32X) 2015年6月17日
一人目ということは、トキワジムのリーダーでしょうか?
カツラの没デザイン。これまたTwitterで公表されていました。
@pkneet 旧バージョンというか別人ですが pic.twitter.com/VQw4rsaGw3
— 杉森 建 (@SUPER_32X) 2015年6月20日
初期の説明書や一部の攻略本も、こっちのデザインの顔が描かれていたらしい。
ついでに言うとアニメは二つの中間みたいなデザインでしたね。
その他個人的に気になるのはジェントルマンときとうし。
ジムリーダーや四天王でまとまってる後半になぜ一般トレーナーが紛れ込んでいるのか…。
それもかなり初期からいるようだし。
歩行グラフィック
歩行グラフィックも、Ver1とVer2の2種類あります。
Ver1はまだまだ数が少ない。でも面影はすでにありますね。
特筆すべきは猫のようなキャラ。同じものが田尻さんの『新ゲームデザイン』という本の表紙にも使われています。
でも他はキャラクター、マップチップ合わせても同じものはなさそう(似てるのはあるけど)。
Ver2になると数も増え、見覚えのないキャラのほうが少なくなってきます。
右の方にある、神様みたいなキャラや渦巻きはなんでしょう…。
うずしおの構想がすでにあったのか?
とりあえず裏付けが取れるものを中心にまとめてみました。
結構一致してるものもあるんですが、逆に言うとネットをあされば出てくる程度の情報、ということなので
それらを元に巧妙なフェイクを作るのも不可能ではないんですよねぇ。
となると真偽を見分けるポイントはこれまで世に出てなかった新情報、ということになるんですが
今度は誰も知らなかったんだから答え合わせができないというジレンマ。
金銀の時は動かせるROMというのが信憑性を高めてましたが、これはどうなんだろう…。