もにゃにっき

つれづれなるままに、ちょっとコアな話をする

ファミコンソフトからnsfファイル抽出

---2024/01/07追記---

以下の方法は古くて手間です。
現在はオールドゲーム ROM研究様のファミコン音楽を使うことをおすすめします。

---追記終わり---

 

twitterをフォローしてくださっている人達は知っているかもしれませんが…
最近私はゲームのromから音源を取り出すのに凝っています。

その方法を、今回はファミコンに絞って紹介していきます。

 

用意するもの

・音楽を抽出したいゲームのrom
必ず自分の手で抽出したromを用いてください。ネットで拾ってきてはいけません。
私は某レトロなフリークとretrofdを使っています。
今回はファミコンなので、拡張子が.nesなファイル。これからファミコンの音声規格である.nsfファイルを作ります。

パソファミ

Windows向けファミコンエミュレータnsf作成機能が入っています。
元々有料ソフトだったのですが、開発者の安藤信明氏が2018年5月6日に亡くなり、本人の意向で無料公開となりました。
この場を借りて、追悼と感謝の意を表します。

パソファミの利用にはユーザー登録が必要です。↑のサイトをよく読みながら行ってください。

以上の2つが用意出来たら、実際に抽出します。

実際に変換

パソファミで音楽を取り出したいソフトを開く。nesファイルをドラッグ&ドロップでOK。

編集タブから「NSF自動作成」を選択。

f:id:monya3:20180915114609p:plain

するとこんな感じの画面が出てきます。

f:id:monya3:20180915115321p:plain
「動作確認」を押すと曲が流れます。ちゃんと再生されるか確認しましょう。

問題なければお好みでアーティストとコピーライトを入力して、「自動作成開始」をクリック。
また、演奏番号の後半は効果音のデータになっていることが多いです。
DQ3の場合、25曲目あたりから効果音が入っています。
これらが要らない場合は「総曲数」を24に変更すると、後半のデータを無視できます。

NSFファイル保存」をクリックでどこに保存するのか聞かれるので、好きな場所に保存。

これでnsfファイルが作成されました。

再生

プラグインを入れたfoobar2000なり何なり、再生できるツールで思う存分聴きましょう。
私はスマホに入れてZXTuneというアプリで再生しています。どうやらiOSにはリリースしてないみたいですが…
他にいいアプリあったら教えて。

もちろんnsfからwavなりmp3なりに変換することもできます。「foobar2000 変換」などで検索。

 

残念ながらすべてのファミコンソフトに対応してはいないようですが、大多数はこの方法で行けるようです。

お疲れさまでした。

 

余談。何故わざわざ抽出するのか。

サントラ買えばいいじゃん、と思う人もいるでしょう。
でも音源を直接再生するとこんなにいいことが。

①音質がいい

ゲーム内のデータそのままなので当たり前ですね。
といっても、よっぽどこだわる人でなければ気になりませんが。

②容量が小さい

理屈はよくわかりませんがめっちゃ軽い。
例えば、DQ3の曲はnsfファイルなら全部合わせてもたった17KBです。
これをwavに変換すると1曲で30MBとかになります。元のromより大きくなる不思議。
17KBなんて今の環境なら誤差みたいなもんですね。スマホに入れて持ち歩くのも容易。

③ループ再生できる

これが個人的に一番大きい!ゲーム音源を直接扱うからこそ。
好きな曲をいつまでも聴いていられます。

④サントラが出てないタイトルや収録されてない曲も聴ける

これも大きい。あの隠れた名曲が聴き放題。
サウンドテストがないゲームの曲も簡単に聴けます。

 

興味が沸いた人はぜひチャレンジ!してみてください。